中間レビューミーティングが開催されました!

2020年8月19日

2019年4月にプロジェクトが開始して、間もなく3年間のプロジェクトの中間地点を迎えます。現在、6つのパイロット対象保健医療施設が、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)活動による職場環境の改善に取り組んでいます。

2020年8月19日、パイロット対象保健医療施設による活動進捗の報告とともに、5S活動の好事例(グッドプラクティス)や活動を通して得られた知見を施設間で共有し、相互の学び合いを通じて各施設のさらなる活動の促進を目指して、中間レビューミーティングを開催しました。

本来は、関係者の多くの方に来場いただき、交流や意見交換の場としてご活用いただきたかったのですが、新型コロナウイルスの感染予防の観点から、今回は会場の参加人数を制限して開催しました。会場に来られない関係者の皆さんには、オンラインで視聴できるようにして、パイロット対象保健医療施設のほか、保健人材の養成校や他の援助機関関係者の方にも視聴いただきました。

また、現地に赴くことのできなかった日本人専門家もオンラインにて参加しました。

会場には、フィジー保健医療サービス省の大臣、事務次官も出席され、大臣からは開会の挨拶として、本プロジェクトの重要性と実施に向けた強いコミットメントが改めて表明されました。また、取材に訪れたメディアに対しては、パイロット対象保健医療施設の一つであるバレレブヘルスセンターの活動の成果の一例として、患者からの苦情件数が減ったことが公表されました。

パイロット対象保健医療施設からは、5Sによる具体的な改善事例や5Sの効果、実施における工夫や課題が発表され、各施設間で質疑応答や意見交換が行われるなど、知見を共有する好機となりました。参加者からは、「自施設の強みと弱みを知ることができた」、「他施設からアイデアや好事例を共有されたことでお互いに学びの機会となった」など、会合が有益だったとの感想が寄せられました。

閉会時には、JICAフィジー事務所長から、パイロット対象保健医療施設の5S活動による成果と関係者の努力に対して敬意が表され、盛況のうちに幕を閉じました。

今後、次のステップとなるKAIZENの導入に向けて、研修が計画されます。パイロット対象保健医療施設では、強いリーダーシップの下、質改善活動が引き続き推進されることが期待されます。

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中間レビューミーティング参加者の集合写真

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保健医療サービス省大臣の開会の挨拶

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カウンターパートからの挨拶