パイロット対象保健医療施設に対する問題分析ワークショップとKAIZEN指導者研修の実施

2022年4月2日

2022年3月10日(木)と11日(金)の2日間、パイロット対象保健医療施設6施設と西部/北部/中部の地域保健局及び保健医療サービス省の職員に対して、問題分析のワークショップを実施しました。プロジェクトの開始から3年が経ちますが、その間に対象施設間で活動の進捗度合に差が生じたり、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い活動が停滞したりといった現状がありました。そのため今回の問題分析ワークショップでは、質と安全管理に関する問題を明らかにし、その要因や影響を整理することにより、適切で効果的な解決策を導き出すものです。このことにより、施設の質向上チーム(Quality Improvement Team, QIT)の組織体制の脆弱性や、質改善計画(QIプラン)策定の課題が明らかとなり、各施設が研修終了後に各自で作成したアクションプランに基づき、QITの組織体制の脆弱性やQIプラン策定に向けて従事することとなります。

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問題分析ワークショップ:問題分析ワークショップ時、意見を述べる西部地域保健局のリスクマネジャー(中央)とシンガトカ病院院長(奥)と看護マネジャー(手前)

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問題分析ワークショップ:問題分析ワークショップ時、プレゼンテーションを行うナウソリ産科病院/ヘルスセンターの医師(左)。ポストイットを用いて、問題を列記した。

続いて、2022年3月28日(月)から4月2日(土)まで、パイロット対象保健医療施設6施設と西部/北部/中部の地域保健局及び保健医療サービス省の職員に対して、KAIZEN研修を実施しました。参加型の問題解決手法であるKAIZEN手法は、5S活動による職場活動の改善を踏まえた次のステップとして臨床現場における業務プロセスの課題等より身近な問題の解決を図ることとしています。研修に参加した36名が6日間の集中的な研修に参加し、全員無事に修了証を取得できました。

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KAIZEN研修:5Sについて講義をする日本人専門家(奥)

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KAIZEN研修:KAIZENの演習の様子(ナウソリ産科病院/ヘルスセンター)