5S-KAIZEN進捗報告会の実施

2022年10月18日

2022年10月18日(火)、パイロット対象保健医療施設6施設と西部/北部/中部/東部の地域保健局から活動の進捗を報告してもらうことを目的に、5S-KAIZEN進捗報告会を開催しました。今回の進捗報告会では、各施設及び各地域保健局から5S-KAIZEN活動に関する進捗を発表してもらい、施設や地域間で進捗や課題を共有し、今後の活動促進に役立てる機会としました。

各施設は、事前に準備したパワーポイントスライドを利用し、15分程度の進捗報告を行いました。多くのパイロット対象保健医療施設は、物理的な職場環境の改善を目的とする5S活動に加えて、業務プロセスの改善を目的とするKAIZEN活動を開始していることが確認できました。特に、5Sについては、院内での着実な普及や進捗がみられました。しかしながら、施設間での活動や施設内の普及には進捗の差がみられるほか、医療現場で起こっている問題につい現状把握から原因分析、対策立案から効果検証までステップに応じて科学的に取り組むQCストーリーを使ったカイゼン事例の実施は多くの施設で遅延していることが課題として挙げられ、更なる研修の実施や巡回指導を通じた技術支援の必要性が確認されました。

また、各地域保健局からは、各地域内での5S活動の普及の取り組みについて発表されました。特に、西部地域は、最も多く地域内の地区病院やヘルスセンターに対して5S活動の普及の取り組みが進んでおり、続いて北部地域、中部地域でも徐々に普及の取り組みが進んでいることが確認されました。離島で構成される東部地域については、本プロジェクトでパイロット対象保健医療施設が設定されていないこともあり、5S活動はまだ導入されていません。そのため、今回の進捗報告会では、保健医療サービス省の方針として、今後は東部地域の保健医療施設に対しても、5S活動を普及していく意向が示されました。

【画像】

開会挨拶を行う事務次官(Permanent Secretary)(中央)

【画像】

プロジェクト全体の活動内容を聞く参加者