SDG14 プロジェクト下で小規模プロジェクトが始動

2022年9月16日

2022年2月から3月にかけ、フィジー水産省職員に対し、南太平洋大学(USP)と共同で、能力向上研修を実施しました。以前のプロジェクトニュースでも記載の通り、「水産資源管理と保全(沿岸及び沖合漁業)」、「養殖(ノコギリガザミ畜養、ティラピア)」および「ポストハーベストと水産加工」というメインの3科目で開催しました。これら研修では、参加者にフィジー水産省および水産関係者が抱える課題をディスカッションし、それぞれの部局で「小規模プロジェクト」を立案してもらいました。今年度(フェーズ2)では、これら小規模プロジェクトを実際に行動に移してもらいます。

No. 部局名 小規模プロジェクト名
1 中部地域事務所 レワ県ブヌク村におけるノコギリガザミの中間育成
2 西部地域事務所 漁業資源の持続的な利用を通じたラウトカ漁業協同組合の経済的利益・機会の最大化
3 東部地域事務所および
調査研究課
気候変動対策に向けた持続的な漁業と代替収入源の確保
4 北部地域事務所 ゴリゴリ・ザコバタ・マグアタのキア島周辺における違法漁業の取り締まり強化
5 養殖課 費用対効果の高いティラピア養殖方法の確立
6 沿岸漁業管理課 1)魚類以外の水産物に関するデータ収集
2)フィジー水揚場のマッピング
7 沖合漁業課 沖合海洋保護区(MPA)における経済的持続性の高い代替収入源の確保
8 経済計画・政策・統計課 根拠に基づく決定とSDG14の報告に向けた一元化された水産情報と解析システムの向上

次の記事からは、これら小規模プロジェクトのうち特に、モチベーションの高い部局の事例を紹介していきます。