研修レポート2 ノコギリガザミ畜養研修(フェーズ2)

2023年5月1日

プロジェクトニュースでは、水産省向けの能力開発研修(フェーズ2)の詳細を4回に分けてレポートしています。今回は、2023年1月25日から27日に開催したノコギリガザミ畜養研修についての詳細をお伝えします。

このノコギリガザミ畜養研修では、USPのRajesh Prashad博士が講師として招かれ、水産省から15名のスタッフが参加するとともに、実際にノコギリガザミ畜養を開始しているヴヌク村から2名のコミュニティメンバーを招きました。研修では、ヴヌク村の事例を紹介しながら、ノコギリガザミ畜養の方法についてレクチャーが行われました。このヴヌク村での畜養は本SDG14プロジェクトが支援する中で、水産省中部地方事務所が主体となって実施されています。

加えて、Rajesh博士は2023年1月から3月にかけ、JICA専門家と、フィジー西部と北部に位置するコミュニティを複数訪問し、その村人を対象に、ノコギリガザミの乱獲、小型個体の違法漁業が及ぼす影響、資源保全の重要性についてのワークショップを開催するとともに、実際のノコギリガザミの畜養方法についてもレクチャーを行いました。普段、資源保全の重要性を意識せずに漁獲を行っている漁民にとって、Rajesh博士の講義は新鮮で、小型個体の違法漁業の危険性に気づくことが出来たと好評でした。JICA専門家は引き続き、USPと協力することで、ノコギリガザミ畜養を基にした資源の保全を進めていきます。

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ヴヌク村でのノコギリガザミ畜養ワークショップ

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ヴヌク村でのノコギリガザミ畜養ワークショップ

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既定サイズ以下のノコギリガザミが違法に台の下で販売

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ノコギリガザミ畜養池(ヴヌク村メンバー、水産省職員および水野専門家)

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南太平洋大学Rajesh博士によるナヤブトカ村でのノコギリガザミ畜養ワークショップ

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ビタワ村でのノコギリガザミ畜養ワークショップ(水産省西部地方事務所長ナニセ氏)