生活習慣病対策プロジェクト第2フェーズがスタートしました

2022年4月30日

2022年4月、フィジー国生活習慣病対策プロジェクトフェーズ2がスタートしました。プロジェクトは、フィジー国保健医療サービス省をカウンターパートとし、フェーズ1(2015~2020)で開発されたウェルネス・クリニック・システムをフィジー国全土に展開することを目的としています。ウェルネス・クリニック・システムは、スクリーニングで特定される生活習慣病(NCDs)のリスクが高い人々に対し、動機づけ面接(MI)を行って自らの生活習慣に対する気付きを促し、健康的な食事や運動を生活に取り入れていただくための支援を行うものです。フェーズ1ではこのシステムを中部地域で運用し、ハイリスク者において薬物治療に移行することなく高血圧や高血糖が改善したケースが多く報告されました。フェーズ2ではさらにスクリーニングのすそ野を広げつつ、このシステムを全国展開していく予定です。また、働き盛りの年代をNCDsによる死亡や障害から守るため、職域健診におけるNCDsのスクリーニングにも注力していきます。

プロジェクトリーダーは保健サービス省ウェルネスセンター長のDr. Devina Nandです。フェーズ2の初期段階である現在は、日本人専門家とDr. Devinaを筆頭とするカウンターパート関係者で現状調査を実施しています。各地域の保健局担当者や他ドナーから情報収集を行っている他、中部地域のヘルスセンター等を視察し、フェーズ1終了後のウェルネス・クリニック・システムの運用状況について確認を行っています。

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ウェルネスセンター長のDr. Devina Nand(左端)との面談

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保健サービス省事務次官 Dr. James Fong(中央奥)への表敬訪問

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西部地域の看護部長(右奥)および地区看護指導官らとの意見交換