フィジー国立大学でMI研修を実施しました

2022年7月21日

2022年7月18~21日、フィジー国立大学(FNU)公衆衛生学部栄養士養成課程の学生と教員に対し、動機付け面接(MI)研修を開催しました。FNU栄養士養成課程では現在、カリキュラムの改訂作業中で、新カリキュラムへのMIの導入に向けてプロジェクトが協力を行っています。その一方、新カリキュラムの対象とならない在学中の学生に対し、今回、特別コースとして4日間のMI研修を行うこととなりました。本研修は、プロジェクトフェーズ1で開発された研修カリキュラムを使用し、フェーズ1で育成されたマスタートレーナーによって計画・運営されました。

研修の最終日にはヘルスセンターを訪問し、実際の生活習慣病患者に対するカウンセリングの実習を行いました。今回参加した学生たちは、コロナ禍により予定されていた実習がすべて中止となってしまったため、これが初めて実際の患者と接する機会となりました。学生たちは緊張しながらも、本研修で配布された教材を使用しながら患者に対しカウンセリングを行い、終了後には一人一人、マスタートレーナーからのフィードバックを受けました。研修の最後には、学生17名と講師2名にMI研修の修了証が授与されました。参加した学生のうち数名はトンガやミクロネシアからの留学生であったため、彼らは卒業後、本国において最初のMI実施者として効果的なカウンセリングを行うことが期待されます。

フェーズ1では現職の栄養士や看護師に対する研修が主であったため、学生に対する研修は今回が初めてでした。臨床経験のない学生向けに、模擬カウンセリングといった演習パートをより多くするなどの工夫が必要であることもわかり、プロジェクトにとっても参加した学生にとっても、非常に実りの多い研修となりました。

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グループワークの発表を行う学生

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グループワークを行う学生

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一対一カウンセリングの模擬演習

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グループセラピーの模擬演習

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実際の患者に対するカウンセリング実習

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実習後にマスタートレーナー(左)からフィードバックをうける学生(右)

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研修修了式後の集合写真