第1回本邦研修を開催しました

2023年3月12日からの13日間、フィジーの生活習慣病対策の推進に向けて、保健衛生の中核を担う研修員を招き、本邦研修を開催しました。フィジーの生活習慣病対策に携わる保健省をはじめ、人事省、雇用・生産性・産業省、商業・雇用連盟から10名が参加し、日本の生活習慣病対策に関する制度や仕組みを学びました。

研修プログラムとしては、厚生労働省を始め、生活習慣病予防において地域に大きな貢献をされた地方自治体、大学、健康科学センターによる講義や視察通し、健康寿命を延ばすべく取り組んできた日本の生活習慣病予防の歴史と政策、保健医療システムを学びました。研修員はトレーニングを実際に体験したり、地域ボランティアとの交流をとおして、持続可能な保健医療システムやコミュニティ育成について活発に話されていました。

また、本事業の重点となる職域での職場健診について、健康経営を推進する企業や健診センターを訪れ、職域における健康管理体制についても学びました。研修員は、企業が健康経営を行うことで、従業者だけでなく会社に利益があると説明をうけ、こうした取り組みの重要性を経営陣に理解させる工夫について、積極的に話されていました。

研修員は最終日に、今後国の施策やシステムに反映させるべく、アクションプランを作成し、発表しました。今回、生活習慣病の政策立案や関係者の連携・調整に係る能力強化を図ったことは、フィジーの生活習慣病予防を定着する上で効果的な介入ができると期待されます。