第3回合同調整委員会(JCC)開催

2019年3月5日

第3回合同調整委員会(Joint Coordination Committee:「JCC」)がガーナ灌漑開発公社(以下「GIDA」)のダークア総裁代理を議長として、3月5日に開催されました。本会議では、これまでのプロジェクト活動成果と今後の活動計画を各アウトプットへの取組を代表者が説明し、それに対する質疑や議論が交わされ、またプロジェクト・デザイン・マトリックス(以下「PDM」)の改定案が承認されました。

会議の冒頭、JICAガーナ事務所の星弘文所長より、本プロジェクトは貧困削減や食料安全保障等の開発アジェンダや、’One Village One Dam’等のガーナ農業セクターの政策へ貢献する点に加え、本プロジェクトでは水利組合(以下「WUA」)の設立とその組織強化に取組んでおり、本プロジェクト成果の国内の他地域への普及が望まれる点に言及されました。
その後、各アウトプットのカウンターパート代表者から活動進捗と2019年度の活動計画が発表され、質疑応答や活発な議論が交わされました。続いて、プロジェクトマネージャーのナーティ氏より、主にプロジェクト目標の指標の明確化と見直しを含むPDM改定案が提案され、会議の場で承認されました。

最後に、議長であるダークアGIDA総裁代理より、WUA設立とWUAリーダーの能力強化にかかる活動の着実な実施に加え、本プロジェクトで導入する収益性の高い稲作栽培技術(Optimum Input Rice Cultivation:「OIRiC」)を実証・普及するデモンストレーション圃場を増やすことで、土壌条件の異なる灌漑地区でもOIRiCが適用され、農家への効果的な普及が展開されるのが望ましい旨言及され、JCCは閉会となりました。

本プロジェクトは5年間のプロジェクト期間の3年目に突入しました。残りの期間はWUAの設立と組織強化が活動の中心となりますが、ポン灌漑地区における1)水管理や2)適正な稲作栽培技術、3)質の高い種子生産、4)市場志向型農業等の推進のため、WUAが持つ副次的機能に着目し、WUAを拠点として農家にとって魅力のあるサービスを提供することで、同地区の稲作の生産性と収益性の向上を実現させるためにも、関係者一同、一層力を入れて取り組んでいく必要があることが再認識されました。