妊産婦と子どもの栄養改善研修を実施しました

2018年5月29日

5月29日から6月1日の4日間、妊産婦と子どもの栄養改善研修を実施しました。

この研修は、プロジェクト対象市12市のうちの1つであるサン・ペドロ・ホコピラス市保健管区内にある全保健医療施設に勤務する保健医療従事者48名を対象として、妊婦と2歳未満の子どもの栄養状態の評価と、適切な食事について主に取り上げました。この研修は、保健医療従事者の知識を強化し、実際の業務にその知識を適用し、妊産婦と子どもに対して適切かつ質の高いサービスの提供が行われることを目的に行われました。

栄養状態の評価はBMI計算(体格指数 体重(kg)÷身長の2乗)を使いますが、参加者はこの計算演習にかなり苦労していました。グアテマラでは、体重などの重さの単位が一般的にポンドとオンスで記録されます。オンスからポンド、ポンドからキログラムへの変換計算も難しいと感じる参加者は多く、BMIの計算まで行き着くまでに予想以上の時間がかかりました。実際の業務において、妊婦や患者の対応中に演習のように長い時間をかけることはできないため、変換表を準備するなど、教材や参考資料を改善する必要性があります。

今後、研修で学んだことが現場で生かされているかを確認するためのモニタリングや、現任教育(OJT)を実施し、必要なサービスの提供が定着するよう継続して取り組みます。

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BMI計算の研修

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食品分類の演習