当プロジェクト関係者が日本での研修に参加

2017年5月17日

当プロジェクトのカウンターパートたちが2月12日〜25日の日程で日本を訪問し、「生物回廊における生物多様性の持続的利用とその保全」をテーマとして日本の自然環境保全政策、森林保全政策、環境保全型農業等の取組みについて学びました。

本研修は、ホンジュラス国家生物回廊委員会(CONACOBIH)の能力強化の一環として実施したもので、同委員会のコアメンバーである環境省、林野庁、農牧省内の関係部局の生物回廊担当者等計8名が参加しました。

研修では、1)生物回廊関連政策、2)地方自治体の取組み、3)住民参加の3項目を柱として、環境省、農林水産省、林野庁の担当者から講義を受けたほか、群馬県赤谷プロジェクト、群馬県みなかみ町、神奈川県庁、宮崎県庁、同綾町、同諸塚村等を訪問・視察。研修最終日には、2グループに分かれ「ラ・ウニオン生物回廊のモニタリングと環境教育」「水資源管理、農産物認証、持続可能な農業」をテーマに研修内容の報告、アクションプランの発表を行いました。

帰国後の3月16日には、本研修の成果報告会をJICA事務所にて実施し、研修中に作成したアクションプランをもとに発表が行われました。
「ラ・ウニオン生物回廊のモニタリングと環境教育」をテーマとしたグループからは、本邦で学んだ参加型生態系モニタリングの導入や、学校・市役所・コミュニティの各レベルでの環境教育の実践等についての計画を発表しましたが、課題としてホンジュラスにおける省庁間の連携の弱さ、学術的なサポートの不足、予算不足、技術的・法的な制度の未整備等が挙げられました。
「水資源管理、農産物認証、持続可能な農業」をテーマとしたグループからは、回廊内で生産された農産物に対する認証制度を策定し、売り上げの一部を保全活動のための基金とする案等の発表がありました。

今回の研修参加者はホンジュラスの生物回廊政策を中心的に担う省庁の幅広い部署から選出しました。今後、各参加者には、中央レベルの生物回廊管理運営において各省庁のパイプ役として積極的な関与を促していきたいと思います。

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JICA東京センターでの講義

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群馬県水上市でのエコツーリズム視察

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帰国後の成果報告会