アボカド栽培に関する研修

2017年8月11日

農作物の多様化活動の一環として、アボカドの導入を試行することとし、アボガド(ハス種(注))の栽培に関する研修を、8月9日にユスカラン市グラナディジャ、10日に同市バチャン・シドラにおいて実施しました。
アボカドを選んだ理由としては、対象コミュニティの標高(1,000m以上)に適していること、結実までの期間が他の果樹と比較して短く、3年後には収穫できること、換金性が高く収入向上が期待できることからです。

研修当日の午前中はアボカドの概要やその植栽方法に関する座学、午後は屋外でレベルAと呼ばれる簡易水平器の作成方法やレベルAを用いた等高線の取り方、等高線栽培、テラス栽培等の実習を行い、その後、実際にアボカドの苗木を植栽しました。

なお、研修の実施に加えて、参加者には各自の圃場の状況を把握するためのアンケート、および現在の圃場概要図とアボカド植栽予定箇所を含む将来計画図を作成・提出してもらうこととしました。自分の圃場を図に書き表すというのは初めての経験だったようで、多くの住民が苦労していた様子でしたが、子供たちに手伝ってもらうなどしてなんとか完成させていました。

研修後の8月11日に、研修参加者66名に対してアボカドの苗木計210本を配布しました。3年後、村にたくさんのアボカドが実ることを願っています。

(注)ハス(Hass)種
メキシコ系とグアテマラ系の交雑種で、標高1000m以上が栽培適地。日本にもメキシコ等の産地国から多く輸入されている品種。

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アボガド栽培研修

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レベルAの作成実習

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アボガド植栽実習

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アボカド苗木の配布