パイロットコミュニティでの豆収穫

2018年12月18日

プロジェクトが2018年2-3月に実施した乾燥地農業研修(ニュースレター2018年3月7日版参照)も踏まえ、乾燥地における作物多様化支援のため豆品種(Frijol Amadeus-77)種子を農牧省農業科学技術局(DICTA)より購入し、パイロットコミュニティであるオロポリ市の63農家に2018年9月に配布しました。

配布先の1つであるRosa de Abrilの農家では降雨量の多かった9月中旬に種播き、5日ほどで発芽し、3か月後の12月には豆が収穫できるまで生育しました。今回は収穫時期に合わせて現地を視察しました。視察した農家ではトウモロコシと混栽しており、生育した豆の茎は地上30cmほどと低いが実(莢)を多くつけていました。種まき量に対する収穫量は25~40倍ということです。収穫では畑で乾燥させ、ビニールシートの上で莢ごと棒で叩き豆を取り出します。この農家では販売はしてなく自家消費用とのことですが、収穫した豆の一部は来年の種播きにも使われます。今後、改良品種の導入が豆の収量向上につながったか各農家にアンケート調査を実施する予定です。

パイロットコミュニティにおける農業支援では土地面積当たりの生産性を向上させることで、森林伐採・農地転換を抑制し、生物多様性保全に貢献することを目的としてます。作物多様化により農家の収入が向上すれば、生物回廊地域の持続的な発展にもつながります。

【画像】

収穫、豆の取り出し作業

【画像】

今回収穫した豆