非感染性疾患(NCD)への取り組みをめざして

2022年1月4日

ホンジュラスでは、高血圧と糖尿病を中心とした非感染性疾患(優先NCD)に関する保健サービス課題への取り組みが不足しています。2021年10月から11月にかけて、地域保健局に所属する担当者とともに、一次医療施設である保健センターや保健ポストを複数カ所訪問し、医療従事者へ聞き取りを行いました。その結果、優先NCDサービスを提供するための医療機器、薬、人材の不足などから、現状として、病気に関する早期診断や継続的な治療に加え、予防啓発活動なども十分できていないことがわかりました。

また、プロジェクトではホンジュラスで唯一の糖尿病専門機関である「国立糖尿病センター」を訪問しました。センターによると、2018年頃の患者数は年間7,000から8,000人でしたが、現在は17,500人と登録数が2倍以上に大きく増加しているとのことでした。新型コロナウィルス感染症による生活様式の変化によって、優先NCDのリスク因子である偏った食事・運動不足・嗜好品の過剰摂取が予測され、今後も患者数の増加が懸念されています。今後プロジェクトでは、優先NCDに関する保健サービスの強化について一歩一歩取り組んでいきます。

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国立糖尿病センター訪問の様子

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国立糖尿病センターの様子

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ホンジュラスの保健ポストの様子

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保健ポストで聞き取りをしている様子