第1回合同調整会議(JCC)の開催

2022年4月22日

2022年3月25日に第1回合同調整委員会(JCC)が保健省で開催されました。JCCでは、プロジェクト実施の進捗確認や課題が協議され、関係者の役割と活動内容が再確認されます。主に今回のJCCでは、保健省のカウンターパート部署である保健サービスネットワーク(RISS)局、一次医療部、そして、プロジェクト技術委員会のメンバーとともに協議をしたプロジェクト目標、成果や指標などの改定案が提出され、合意に至りました。

JCCに出席をしたJICAホンジュラス事務所長は、プロジェクトを実施するにあたっては、保健省のコミットメントが重要である点を強調しました。さらに、ホンジュラス国におけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成するため、長期的な視点を持った持続性のあるプロジェクトの展開を期待し、相互信頼のある関係を続けていきたいと述べました。

保健省一次医療部長や地域保健局長による発表では、本プロジェクトに対する強い責任が表明されました。一次医療部長からは、本プロジェクトの意義や予算確保の重要性について言及されました。また地域保健局長からは、パイロットサイトの選定について説明がなされ、非感染症疾患(NCD)対策の必要性と活動への意欲が表明されました。

JCC開催に合わせて、プロジェクトの進捗状況のフォローアップおよび、プロジェクト目標や活動の協議、変更点の合意・署名を目的として、JICA詳細計画策定調査団がホンジュラスを訪れました。調査団の団長はJCCの中で、ホンジュラスの死因の76%がNCDであることに触れ、NCD対策への重要性を強調しました。また、患者の生活や生命に影響を与える合併症を引き起こす前に、早期発見、早期治療を行う対策が必要であることを述べました。汎米保健機構(PAHO)のデータによるとホンジュラスにおける高血圧の有病率は22.6%、糖尿病の有病率は7.3%と推定されていますが、プロジェクトのベースライン調査によると未診断の患者が多く存在している可能性が高いことがわかりました。

最後に保健大臣は、本プロジェクトへの大きな関心や期待を示し、NCD患者の早期診断や治療の継続のためのプロジェクト活動に保健推進員(プロモーター)をはじめ保健従事者へのトレーニングの必要性を述べました。JCCのメンバーは、プロジェクトの目標を達成するために、1人1人が責任を持ち、期待される役割を果たすことを誓い、閉会しました。

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保健大臣による挨拶

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保健省一次医療部長による発表

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JICA詳細計画策定調査団長(JICA戸邉専門員)による挨拶

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協議内容への署名