第六回SATREPSカンファレンス(ウェビナー)の開催

2022年3月25日

2022年3月25日、プロジェクト進捗の報告と、日本とインドネシア双方の研究者に本プロジェクトの活動を周知することを目的として、第六回SATREPSカンファレンスを開催した。依然として新型コロナウィルス(COVID-19)が収束していないこと、緊急活動制限と外国人の入国規制が継続していることに鑑み、2020年11月に実施した第五回カンファレンスと同様にウェビナー形式で実施された。

今回のカンファレンスでは、インドネシア側協力機関であるインドネシア科学院(LIPI)が国立研究革新庁(BRIN)に統合されたことを受け、BRIN生物科学環境研究所長のDr. Iman Hidayatより歓迎挨拶を行った後、インドネシアの現地協力機関を代表しBRIN長官のDr. Laksana Tri Handoko、日本側から国際協力機構(JICA)インドネシア事務所の高樋俊介次長、及び科学技術振興機構(JST)の堤敦司研究主幹が挨拶を行った。

続いて、本プロジェクトの主要研究者である京都大学 小林優准教授が、「ソルガム栽培における施肥-収穫と生物多様性に対するインパクト」をテーマに基調講演を行い、続いて、元LIPI長官で現在本プロジェクトのアドバイザーであるProf. Dr. Endang Sukaraが「バイオマス及びエネルギー生産を土台とした生物多様性の未来」をテーマに基調講演を行った。その後、日・インドネシア双方の研究代表者である京都大学 生存圏研究所の梅澤俊明教授とBRINバイオロジー研究所のProf. I Made Sudianaがプロジェクトの進捗と成果について全体報告を行い、本プロジェクト概要とこれまでの各活動を報告するビデオが上映された。最後に、インドネシア側プロジェクト代表者として新たに就任したBRIN植物保存・植物園及び森林保全研究所長であるDr. Ahmad Fathoniより閉会挨拶が行われた。

本カンファレンスはプロジェクトとして最後のカンファレンスとなるが、国内外の産官学より総勢130名が参加した。昨今の社会情勢を踏まえ、バイオマスエネルギーの実用化に世界的な注目が集まる中、参加者からは本プロジェクトにおいて過去5年間に渡り取り組んできた活動及び研究成果に対し、極めて高い関心が寄せられた。

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BRIN長官による挨拶

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梅澤俊明教授によるプロジェクト報告

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カンファレンスを運営するボゴール事務局