Badan POMの「村落共同体の食品安全」プログラムをJICAが支援

2022年3月31日

JICAがBadan POMを支援し、村落共同体の食品安全に対する意識を高めるドキュメンタリービデオを制作しました。

Badan POMは、産業界や他のコミュニティに介入して食品安全に関する意識向上と教育を行う責任を担っています。村落共同体の支援は、農村の食の安全を確保するための優先事項の一つです。

"Food Safety for Village Community"は、村落共同体が自立し、安全な食料のニーズを満たし、発育阻害を防ぐための政府の活動を支援することを目的とした、地域社会のエンパワーメントプログラムです。このプログラムには、村長やその関係者、地域コミュニティ、学校、民間企業などが参加しています。Badan POMとBalai Besar POMの技術支援により、村人たちは安全な食料を確保できるようになりました。

このドキュメンタリービデオは、ジョグジャカルタのモデル農村を、国の「村落共同体の食品安全」プログラムの「ベストビレッジ2020」に選び、その成功の鍵を伝えるものです。家庭、学校の若者、食品企業、特に中小企業(家内食品工業、小売店、商店、食品露天商、野菜や米の農家など)における安全な食品に向けた日々の実践を紹介しています。昨年末から始まったこのドキュメンタリーの撮影を終え、現在、映像素材が正しいメッセージを伝えるように、Badan POMのコミュニティ・加工食品企業エンパワーメント局(PMPUPO)の技術チームが、バンドン工科大学芸術デザイン学部の専門家と協力して完成に向けた調整を行っています。ドキュメンタリービデオの完成版は、まもなくBadan POMによって公開される予定です。

映像という視覚的な情報は、村人に必要な食品安全の知識を得るために、アクセスしやすいものであり、食品安全の問題が身近で実現可能なものとなるでしょう。また、このドキュメンタリービデオが、インドネシアの他の村々において、食品安全管理に関する知識やスキル、資格などのレベルが異なる村人たちが、自分たちのコミュニティで食品安全に関する同様の取り組みを行うきっかけになることが期待されます。

【画像】Zoomミーティングによる映像の確認とディスカッション

【画像】撮影現場:村長が自分の村でどのようにプログラムが実施されたかを説明する。