インドネシアでの乳幼児健診導入にむけて訪日視察を行いました

2020年2月11日

2020年1月26日から2月1日まで、インドネシアでの乳幼児健診導入に向けて日本で視察と関係者による協議を行いました。
インドネシアからは、中央保健省、小児科学会、中部ジャワ州スラカルタ市保健局、ジョグジャカルタ特別州スレマン県保健局から関係者各一人ずつが参加しました。スラカルタ市とスレマン県はプロジェクトの乳幼児健診導入のパイロット実施予定となっている地域です。

1月27日と28日には東京都府中市保健センターを訪問し、1歳6か月健診の準備から終了後の医療スタッフカンファレンスまでを視察させていただきました。実際に健診に来られたお子様とご家族のご厚意および保健センターのご協力により、参加者は乳幼児健診の流れを間近に見る機会を得ることができました。また、視察後には保健センター職員の方より、乳幼児健診の目的や内容、準備や実施の工程、フォローアップの体制やその他母子保健事業について丁寧な説明を受けた他、小児科医師である日野先生からは、乳幼児健診について医師としての立場から説明していただきました。

28日午後から31日までは、JICA東京において、インドネシアの乳幼児健診モデルの構築を目指し、東京大学の名西恵子先生、東京都多摩立川保健所長の渡邉洋子先生、国立成育医療研究センターの竹原健二先生および青木藍先生をお招きし、栄養や成長発達、保健人材、パイロット事業の指標や評価について講義頂き、その結果に基づいた協議を行いました。それぞれのトピックで、JICA本部尾崎敬子専門員とプロジェクト専門家も含めて、活発な協議が行われました。また、最終日にはJICA本部を訪問し、今回の訪日視察成果について報告しました。

インドネシアには月齢を合わせた集団定期健診の仕組みがありません。参加者らは今回の視察および協議の結果を持ち帰り、各機関・各地域で乳幼児健診実施にむけての話し合いを行う予定です。

今回の訪日に伴う視察や協議にご協力を頂きました皆様に深く感謝申し上げます。

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府中市保健センターの皆さん

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名西恵子先生の栄養のご講義

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渡邉洋子先生の小児発達と保健人材のご講義

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竹原先生と青木先生のモデル・指標・評価のご講義

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JICA本部表敬と報告会