観光プロダクトワーキンググループの開催

2016年8月24日

どのようにペトラの観光プロダクトの改善や多様化を進めていくか話し合うことを目的としたワーキンググループ会合を2016年8月24日、ウムサイフン・コミュニティセンターで開催しました。
会合は、次の3段階で進行しました。
ステップ1:今あるペトラの観光プロダクトは何か?
ステップ2:既存の観光プロダクトの評価と分析
ステップ3:観光プロダクトを改善していくには?
ステップ1では、参加者の一人一人がペトラに今ある観光プロダクトを書き出し、次いで全員で、重複を避けながらグループ分けを行い、インベントリーを作成しました。そこでは、モザイク、織物、銀細工など、多数のプロダクトがリストアップされました。
ステップ2では、作成されたインベントリーに基づいてSWOT分析(注)を行いました。その結果は、下の表のとおりでした。

長所(Strengths): 短所(Weaknesses):
  • 熟練したスキルをもつ人たちがいる
  • 多様な形とデザインがある
  • 魅力的な銀細工
  • 持ち運びしやすいサイズのものがある
  • ショッピングに適したものがある
  • 素材が地元にない(銀やメタル)
  • 財政基盤がぜい弱
  • 職人が少ない
  • 壊れやすいものもある
  • 政府からの協力が限定的
  • マーケティングの欠如
  • 従業員や職人に十分な報酬を払えない
  • 適切な場所にアウトレットがない
  • ハンディクラフトの値段が高いため売れない
機会(Opportunities): 脅威(Threats):
  • 旅行会社と製作者の協力の流れ
  • インターネット販売の流れ
  • コミュニティ全員に参加意思がある
  • 支援者がいる
  • 銀細工の需要がある
  • ペトラの観光客が激減している
  • 季節による観光客の変動が大きい
  • 観光の重要性についてのコミュニティの理解が十分でない

ステップ3では、参加者は、SWOT分析の結果に基づいて、短所を克服したり、長所を更に伸ばしたりするには、どのような工夫や努力が必要かを話し合いました。そこで出されたアイデアは、大きく分けて、1)プロモーションの必要性、2)トレーニングの必要性、3)観光客の趣向にあったデザインを取り入れることの必要性の3つの方向性に分類されました。
このワーキンググループ会合の結果を踏まえて、次の会合では、観光プロダクトの改善と多様化を目指したアクションプランを作ります。

(注)目標の達成に向けて、現状を「強み(Strength)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunity)」「脅威(Threat)」の4つの軸から評価する手法のこと。

【画像】

観光プロダクトワーキンググループには、地元のハンディクラフト製作者グループの多くの女性が参加しました。