4月の主な活動まとめ

2019年6月18日

当地では5月初旬から約一カ月間ラマダン(断食月)でした。夜明けから日没まで飲食を断っている同僚の心を乱さないために日本人専門家も業務時間中は断食に付き合います。
今回はラマダンに入る前の4月に実施した主な活動についてご報告します。

1)各大学でのジョブフェア
当地では毎年4月~5月に多くの大学でジョブフェアが開催されます。プロジェクトではパイロットサイトの大学が開催したジョブフェアにおいて求職者の入場登録受付、参加企業と求職者の満足度調査を実施し、プロジェクト目標に関するデータ収集を行いました。

2)4月9日 Al Hussein Bin Talal University(マアーン県)での学生向けキャリアカウンセリングセッション
同大学が位置するマアーン県はヨルダン南部にあり、アンマンとアカバいずれの都市圏からも距離がある地域です。産業構造が脆弱な為労働市場に若者を受け入れるだけの余裕がなく、就職を希望する学生の多くは他地域での求職活動を検討する必要があります。このような難しさを抱える地域の学生に対し、そのニーズに沿ったキャリア開発プログラムを提供出来るようにプロジェクトは協力を進めています。
本セッションでは本邦研修に参加した同大学のキャリアカウンセラーによるキャリアガイダンスオフィスの活用方法紹介に加え、プロジェクトを通じて連携しているAqaba Community College Universityのカウンセラーに参加してもらい、アカバで実施するジョブフェアへの参加を呼びかけてもらいました。

3)4月18日 企業向けキャリアカウンセリングセッション
アカバ雇用事務所のキャリアカウンセラーと求人開拓担当職員が、アカバのクッキー工場の従業員向けにキャリアカウンセリングセッションを実施しました。当日は、18名の従業員が参加し、労働倫理について学んだり、「もし自分がこの会社のマネージャーだったら、会社のために、従業員のために、職場環境改善のために、どのようなことをする?」というテーマでディスカッションしたりしました。違う立場や目線で自分の職場や仕事を考えることをつうじて、自分は会社にとって大切な従業員の一人であることを認識し、自分の仕事の重要性や同僚との協働の大切さを振り返る機会となりました。

4)4月21日 German Jordanian University(マダバ県)での卒業生と在校生の対話セッション
ヨルダンの大学では日本の就活生のようにOB・OG訪問をして希望職種で仕事をしている先輩の経験談を聞く機会がほとんどありません。上向きにならない経済状況の影響で就職機会が限定される上、大学で優秀な成績をおさめても家族が強いネットワークを持っていないと就職が難しい傾向がある当地で若者が仕事を見つけてキャリアを形成していくのは容易ではありません。本セッションでは就職した卒業生と在校生が対話するブースをセットし、就職に関する相談にのってもらえる機会を設けました。

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大学でのジョブフェアの様子

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ジョブフェアの来場者登録をプロジェクトで支援しました

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4月9日 Al Hussein Bin Talal Univ.でのCCセッション

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4月18日 企業向けキャリアカウンセリングセッション

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4月21日 German Jordanian Univ.での卒業生・在校生の対話セッション