10月の主な活動まとめ

2019年11月21日

まず最初に、9月から10月にかけて日本各地を襲った台風でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
一日も早い被災地の復旧をプロジェクトメンバー一同心よりお祈り申し上げます。
ヨルダンの関係者も現地メディアを通じて被害を知る機会があったようで、多くの方々から日本を心配する声をかけていただきました。末永く両国がお互いを思いあう関係でいられるための一助に本プロジェクトがなれば本望です。

1.KAFD-MOL合同のキャリアカウンセラー研修
去る10月2日、3日の2日間、アブドッラー2世国王開発財団(KAFD)が主催し、労働省(MOL)に参加を呼び掛ける形でキャリアカウンセラー研修が行われました。プロジェクトが育成した大学に所属するトレーナーと、MOL職員のトレーナーが協働してプログラムを企画・実施した結果、大学とMOLそれぞれから参加した受講者から高い評価を得る事ができました。実施にあたっては、2名のトレーナーをサポートする形で若手のカウンセラー(パイロットサイト大学の職員)も研修運営に参画し、次世代のトレーナー育成を進める上でも重要な機会になりました。KAFDは来年以降も同研修実施の為の予算を確保する事をコミットしており、プロジェクト成果の持続性を担保する上で頼もしいオーナーシップをみせてくれています。

2.大学でのCGOプロモーションキャンペーン
暑い日が続いた夏が当地でもようやく去り、これまで夏季休暇~新入生受入作業の為にプロジェクト活動が滞っていた大学における活動が活発になってきています。
最近では多くのパイロットサイト大学で、簡単な心理テストを活用したキャリア適性診断キャンペーンを実施しており、多くの学生が参加しています。
ヨルダンでは大学進学テストの成績順に進学する学部を決めるケースが多く、進学後に自分の関心と専攻のギャップに悩む学生が少なくありません。プロジェクトが支援している各大学のキャリアガイダンスオフィス(CGO)では、そのような学生にカウンセリングを提供するなどの活動を行っており、本キャンペーンではそうしたCGOサービスを多くの学生に周知するとともに、学生自身が自分の進路を考える機会になっています。

もう一方のカウンターパート機関であるMOLとは、これまでのプロジェクトニュースでご報告した雇用事務所(EO)による雇用主向けセミナー、職業訓練校でのキャリアガイダンスセッション、プロジェクトのエンドライン調査を引き続き実施しています。プロジェクト期間が残り5カ月を切り、いよいよ活動が佳境に入ってきたと実感する毎日です。

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KAFD-MOL合同キャリアカウンセラー研修

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CGOプロモーションキャンペーンの様子

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学生の話を聞くCGOのカウンセラー