第一回教員・校長・スーパーバイザー研修を実施しました

2022年9月27日

本プロジェクトでは、すべての子どもが安心して楽しく学校に通い、必要な資質や能力を身に着けることができる学習環境づくりを目指しています。2022年3月の診断調査で確認された課題に基づき、指導技術や学級経営手法、学校運営に関する介入策の試行を教育省に提案しました。

教育省との協議を経て、2022年7月末から8月中旬にかけて、アンマン市内3地域のパイロット7校の教員と校長、教員指導を担当するスーパーバイザーを対象とした研修を実施しました。研修参加者は、学級経営手法、授業設計、構造的な板書計画、ノート指導、発問技術などの指導技術を活用し、どのようにすべての子どもを授業に巻き込むか等を、板書計画や発問の作成、模擬授業などの演習も交えながら幅広く学びました。研修実施後のアンケートでは、特に板書計画やノート指導は新しく、自身の授業に取り入れたい、といった声を聞くこともできました。
校長研修では、参加者が校長の役割と責任を再認識し、各校の課題やその課題の背景にある理由・事情を検討しました。地域や学校により状況が異なるようなので、プロジェクトチームは各校を訪問する際に改めて校長と協議し、今後の介入策について検討します。

9月から新年度が始まりました。校長や教員たちがどのように研修で学んだことを実践しているのか、プロジェクトチームはスーパーバイザーとともに各学校を訪問し、教育実践のモニタリングと支援を行う予定です。

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板書案の作成演習

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作成した板書案を発表する様子

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校長研修では、各校の学校運営上の課題を共有し合った