第二回教員研修を実施しました

2023年3月1日

PLEACでは、ひとりひとりの児童が個人として尊重される学習環境の実現のため、教員の指導技術や学級経営能力、校長の学校運営能力の向上などを目的とした活動を実施しています。2023年1月末から2月初旬、アンマン市内3地域のパイロット校7校の教員と校長を対象として、第二回教員研修を行いました。

本邦研修に参加した教育省行政官と地方事務所のスーパーバイザー(教員や学校の指導にあたる職員)によって新たにつくられたWorking Groupで議論しながら、2日間の研修のテーマと内容を検討してきました。第一回研修で学んだ板書技術や発問技術の振り返り、日直や係活動など児童の自治活動、子どもひとりひとりの問題に対応する教育相談、教員の学び合いを促進するための授業研究手法などを取り上げました。研修では、専門家による講義に加え、参加者の理解促進のため、実際に日直や教育相談もロールプレイを通して経験しました。一部の校長や教員から、紹介された活動の意義・効果は理解できるが、日々の業務で多忙であるとの意見があがりましたが、これまでに積極的に活動に取り組んできた教員による実践の共有もあり、学校ごとに新学期に取り組む活動を最低3つ選定し、全7校で前向きに取り組むことになりました。

2月5日に開始された新学期で既に学級目標の設定や日直などの活動を始めたクラスもあるようです。ひとりひとりが尊重される学級を目指し、それぞれの学校で新たな活動に取り組みます。

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研修で日直を体験

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学級経営上の課題について議論