Opening

2013年6月4日

本日より「気候変動への適応のための乾燥地耐性育種プロジェクト」のホームページを立ち上げます。このプロジェクト名が示すとおり、本プロジェクトは林業の育種プロジェクトで、「研究」と「普及」がパッケージになっており、乾燥に耐性のある樹木の選抜と遺伝子レベルでの研究を併せて実施し、それを普及することによって、ケニアの乾燥地及び半乾燥地での緑化に貢献します。

実施期間は5年間で、日本側はJICAと共に(独)森林総合研究所 林木育種センター、九州大学が協力機関で、カウンターパート機関はKEFRI(KENYA FORESTRY RESEARCH INSTITUTE:ケニア森林研究所)とKFS(KENYA FOREST SERVICE:ケニア森林公社)です。プロジェクトの実施サイトは、ケニア東部のキツイ、キブウェジ、エンブ等で、乾燥地ないし半乾燥地に属する地域です。研究・普及対象とする樹種は、Melia volkensiiという日本のセンダンに近い一種と、Acacia tortilisというアカシアの一種で、いずれも乾燥に強く木材や燃料などへの利用価値も高い樹種です。

日本人長期専門家は、チーフアドバイザーの小澤と、業務調整員の成海の2名で、2012年7月12日に着任したので、ちょうど9ヵ月が経過したところです。小澤は20年前にもケニアでJICA長期専門家として勤務した経験があり、ケニアに対する愛着もひとしおです。一方、成海は2012年4月まで中国でJICAプロジェクトに従事してきて、アフリカに来たのは今回が初めてですが、住むほどに現地への愛着が深まりつつあります。

今後このプロジェクトニュースは、小澤と成海の2人がそれぞれの視点から、プロジェクトの進捗状況を中心に、プロジェクト活動に関係する様々な情報を、できるだけ分り易く発信していきます。皆様にはご愛読を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

(おざわ・なるみ)

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プロジェクト事務所

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プロジェクト事務所スタッフと

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右から小澤チーフアドバイザー、ムツーリプロジェクトマネージャー、成海業務調整員

【画像】プロジェクト活動サイト