植栽半年後の状況

2014年5月15日

キツイ採種園は2012年の11月下旬に植付けたので、2013年の5月下旬が約半年後になります。この時点で、ほとんどの植栽木が樹高約2m以上に達していました。この時期に日本の(独)森林総合研究所林木育種センターから出張した藤澤短専も、JICAケニア事務所の深井担当もその成長の早さに驚いていました。

キブウェジ採種園は2013年の1月下旬に植付けたので、2013年の7月下旬が約半年後になります。こちらも順調に生育しており、キツイ採種園との約2か月の時差を挽回するような勢いでした。

ケニアの季節は雨季と乾季の2シーズンです。雨期は大体3月〜4月と10月〜12月初旬の年2回で、それ以外が乾季です。バオバブをはじめ、ケニアの多くの植物たちは、このシーズンに合わせて水分を蓄えるために、葉を付けたり落としたりしながら蒸散のコントロールをします。つまり、雨期には葉を茂らせて緑があふれる一方、乾季には葉を落とし、辺り一面茶褐色になるのです。しかし、私たちの採種園の植栽木は、乾季になって周りのメリアが皆落葉しても、一向に葉を落とさず、周囲と比べてひときわ緑の葉が引き立っていました。

植栽後半年が経過して、成長の早さ以外に、そのような特異性や、個体間の差異が観察されるようになってきました。

(なるみ)

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キツイ採種園2013年6月6日の様子

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キブウェジ採種園2013年7月19日の様子

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キツイ採種園で藤澤短専と深井所員と観察

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キブウェジ採種園で玉泉短専と観察

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キツイの植栽木(13年6月27日)

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キブウェジの植栽木(13年7月11日)

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13年5月23日(雨季直後)のキツイ採種園遠望

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13年8月9日(乾季)のキツイ採種園遠望