植栽後1年目の状況

2014年5月15日

キツイ採種園は2013年12月初旬に植栽後1年目を迎えました。それより約2週間前になりますが、日本から(独)森林総合研究所林木育種センターの近藤氏、九州大学の玉泉・津山各氏が短専として来訪された時に、比較研究のために樹高成長の優良な系統と劣った系統を計数十本選んで詳細な測定をしました。その結果、劣性木でさえほとんどの樹高が3m以上で、優性木の中には6mを超えるものも見られました。また、成長の連続的な記録を取るために4時間おきに撮影できる自動カメラや、簡易型土中水分計の設置なども行いました。

キブウェジ採種園は2014年1月末が植栽後1年目になりました。ちなみに、2年目の植栽は、両採種園ともこのタイミングになりました。その指導のために、同じく林木育種センターから坂本、山野邊両氏が来訪されました。成育状況は、キツイとほぼ同様です。

両名の専門家は、植栽指導とともに、開花・結実の調査や、樹形誘導のための剪定のトライアルも同時に実施しました。キブウェジ採種園の場合、植栽1年後で既に結実しているものが約20本あり、多いもので40個以上の結実が見られました。

(なるみ)

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キツイ採種園で近藤短専と観察

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優勢木と劣性木の測定を指導する津山短専

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連続観測用自動カメラの設置

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簡易型土中水分計をキツイ採種園に設置

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2014年1月27日のキブウェジ採種園

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坂本、山野邊短専のキブウェジ成長調査

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既に40個以上の結実をしている植栽木

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樹形誘導のための剪定トライアル