キツイ採種園の付属施設建設

2014年5月15日

東京ドームの3.5倍の面積を誇る採種園ですが、造成が進むにつれ、維持管理作業をするのに事務仕事をする部屋や観察塔がほしいとか、トイレがないのは不便だという声、今後の種子生産のための加工や保管をするスペースが必要であるなど、次第に現地施設の整備の重要性が認識されてきました。このため、キツイ採種園内に「管理・事務棟」、「観察塔」、「トイレ」を設置しました。採種園の重要性と将来の長期運用性を考慮して、できるかぎり丈夫な施設とすることを念頭において建設しました。

もともと両採種園には、現場の管理担当者や警備員が常勤していますので、彼らの便宜を考えても当然必要な施設です。ソーラー発電システムも備えたので、夜間の照明やPCの電源なども問題ありません。管理担当者は、毎日現場で見回り及び各種作業の指揮を執っていますが、これまでは、酷暑や雨の中でも木陰以外に身を寄せるスペースもありませんでした。また、夜間の警備員は暗闇の中、懐中電灯だけを頼りに見回りをし、時には野生動物も現れる中、野宿同然の状態で仮眠などを取っていました。上記の付属施設ができたことによって、作業環境が各段に改善され、作業効率も向上することと思います。

2013年度はキツイ採種園の整備をしましたが、2014年度はキブウェジ採種園の同様の整備を予定しています。

(なるみ)

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虹がかかったキツイ採種園のゲート

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キツイ採種園の管理・事務棟

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現場事務室で作業をするAuka氏

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太陽光発電の蓄電池

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トイレ

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高さ9mの観察塔全景

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階段のステップはメリア材を使用

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展望スペースのフロアもメリア材を使用