中間レビュー、中間成果発表ワークショップ、第4回JCC

2015年10月1日

中間レビューは、プロジェクトの実施期間の真ん中でその運営や活動を点検する作業です。私たちのプロジェクトは実施期間が5年なので、2012年7月の開始から約2年半後の2015年2月にこの時期がやって来ました。JICA本部から宮薗専門員、渡辺企画役、森永職員が来訪して、現地事務所の古川企画調査員、グギ職員やケニア森林研究所(KEFRI)幹部職員等とともにレビューチームを組み、全てのプロジェクトサイトを回って各方面の関係者にインタビューを行いながら、前半の成果を詳細に評価しました。

また、この中間レビューに合わせて、プロジェクト前半の成果を総括して関係者間で共有するために、中間成果発表のためのワークショップを、2月17、18日にキツイで開催しました。これには、総勢51人が参加して各分野を代表する11人のプレゼンテーターの説明を熱心に聞き入るとともに、活発な議論を行いました。17日の午後には、ティバのメリア採種園や検定林にも全員で足を運び、各担当者の説明を聞きながら、実際の状況を視察しました。

更に、中間レビューチーム団長の宮薗専門員からの評価や提言を受け、成果発表ワークショップでの総括内容を踏まえて、第4回目のJCC(Joint Coordinating Committee)を18日午後に開催しました。これにはJICAケニア事務所の丹原次長も参加して、概ね順調な進捗とはいえ、これまで取り残されていた課題をあぶり出し、今後の活動内容を確認しました。プロジェクト後半は、前半の研究主体から、普及主体へと活動内容が徐々にシフトしていきます。その普及活動は、主としてケニア森林公社(KFS)と協力して行うとされていますが、ケニアの行政改革に伴って、実際の普及業務が各地方政府に移管されるなどの重要な状況変化があり、プロジェクトとしては対応に苦心しそうです。前半に活動からせっかく良い研究成果が出つつありますので、それを効果的に普及できるような仕組み作りに努力を続け、2017年7月のプロジェクト終了を喜ばしく迎えたいと思います。

(なるみ・たけだ)

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メリア徳農家のインタビュー(キブウェジ)

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検定林サイト地元住民との懇談(カシガウ)

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ケニア森林公社支所での聞取り(キブウェジ)

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中間成果発表会での武田チーフプレゼン

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中間成果発表会の参加者一同(キツイ)

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中間成果発表会のメリア林視察(キツイ)

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中間成果発表会の検定林視察(キツイ)

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中間成果発表会の採種園視察(キツイ)

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第4回JCCの会場の模様(キツイ)

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第4回JCCでの調印後握手(キツイ)