カウンティ保健大臣フォーラム議長への表敬訪問

2015年11月2日

2015年8月、本プロジェクトの第2期が始まりました。第2期では、第1期の活動を継続すると共に、カウンティへの支援を開始します。47あるカウンティのうち、プロジェクトが直接支援するのは2つのカウンティだけです。この2つのカウンティは、支援対象というよりもプロジェクトのパートナーという位置づけで、マネジメント強化活動からの教訓や成功事例を一緒に生み出し、それらを中央政府や他のカウンティと共有・活用していくことを最終的な目的としています。

ケニアでは地方分権化による権限の委譲が一気に進みましたが、他方、カウンティ政府の体制や、中央政府とカウンティ政府の調整機能の整備が追いついていない状態です。保健分野では、カウンティの保健大臣がフォーラムを形成し、カウンティでの保健分野の課題について話し合う場としています。そのフォーラムの議長が2年の任期で選出され、保健省とカウンティの保健大臣をつなぐ窓口となっています。

本プロジェクトが2つのカウンティへの支援を開始するにあたり、カウンティ保健大臣フォーラムの議長への表敬訪問を行いました。現在の議長は、2015年4月に選出されたマクエニ・カウンティの保健大臣のDr. ムルワです。

マクエニの保健大臣としての業務の傍ら、フォーラムの議長としての業務にも奔走される、とても多忙な方ですが、2時間という時間をいただき、カウンティにおける重要課題や中央政府との調整に関する課題などについて意見交換を行い、本プロジェクトに関するカウンティの視点からのアドバイスもいただきました。

分権を経て、保健行政・サービスの責任を担うこととなったカウンティ政府の能力強化を目指して、カウンティ側とも綿密に連携しながら、カウンティの現状、ニーズにしっかり応えられるような支援を実現していきたいと思います。

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カウンティ保健大臣フォーラム議長のDr. ムルワと伊藤総括