プロジェクト活動

1.プロジェクト概要

本プロジェクトでは、ケニア国農業・畜産・水産省(Ministry of Agriculture, Livestock and Fisheries:MOALF)によって実施される小規模農家支援プロジェクトにおいて、関係者の能力強化を通じて、ジェンダー視点に立った農業普及活動の推進をはかり、その結果として男女の農業従事者の生計向上に資することを目的としています。

具体的には、(1)小規模農家支援プロジェクト用のガイドライン、マニュアル等を取りまとめた「ジェンダー主流化パッケージ(Gender Mainstreaming Package:GMP)」の開発、(2)郡政府及びサブ・カウンティ(県)農業・畜産・水産事務所行政官及び普及員が、GMPを活用・実施できるようになるための能力強化、そして、(3)開発パートナーをはじめとする関係者にGMPを周知していくための活動を行っていく予定です。

なお、GMP開発にあたっては、2006年から2009年まで実施されたJICA技術協力プロジェクト「小規模園芸農民組織強化プロジェクト(SHEP)」、さらにはSHEP後継案件である「小規模園芸農民組織強化・振興ユニットプロジェクト(SHEP UP)」で開発・実践されたジェンダー主流化アプローチを参考にしていきます。

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「ジェンダー主流化パッケージ」は、プロジェクトサイクルの各段階で、どのようにジェンダー主流化を図っていくべきかを記載したマニュアルやガイドラインを含むものとして、その構成は以下を想定しています。

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2.パートナープロジェクトとの連携

開発した「ジェンダー主流化パッケージ」が多くの小規模農家支援プロジェクトによって実際に活用されるためには、SHEP及びSHEP UP等のJICAプロジェクトとは異なる実施体制で行われているプロジェクトにおいても、その有効性を確認する必要があります。このため、MOALFとの協議を通じ、いくつかのパートナープロジェクトを選定し、それらプロジェクトとの連携を通じ、パッケージの開発・実証を行っていきます。

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3.プロジェクト活動計画

本案件は2014年9月より3年間の予定で、以下の計画案にそって、活動を実施していきます。

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