第1回National Working Groupの開催

2021年3月4日

2021年3月4日に日本人専門家チーム、ケニア側道路関係機関の技術者約30名が参加のもと第1回National Working Group(NWG)会議をオンラインと対面の併用方式により開催しました。

本プロジェクトは合同調整委員会(JCC:Joint Coordination Committee)をトップに道路関係機関から構成されるNWG(National Working Group)、個別の技術課題を担当するSWG(Sub Working Group)の3階層の会議で方針等を検討し、決定する実施体制となっています。

本事業のケニア側実施機関は運輸インフラ省、ケニア道路基金、ケニア高速道路公社ですが、本プロジェクトの成果は最終的にケニアの道路関係機関内で幅広く共有されることを念頭においていることからNWGとSWGはケニア側からの希望により参加型アプローチを採用し、多くの道路関係機関がメンバーとなっています。

[JCCメンバー]
運輸インフラ省 Ministry of Transport, Infrastructure, Housing, Urban Development and Public Works:MoTIHUD
ケニア道路基金 Kenya Roads Board:KRB
ケニア高速道路公社 Kenya National Highways Authority:KeNHA
[NWGおよびSWGメンバー]
運輸インフラ省 Ministry of Transport, Infrastructure, Housing, Urban Development and Public Works:MoTIHUD
ケニア道路基金 Kenya Roads Board:KRB
ケニア高速道路公社 Kenya National Highways Authority:KeNHA
ケニア地方道路公社 Kenya Rural Roads Authority:KeRRA
ケニア都市道路公社 Kenya Urban Roads Authority:KURA
ケニア野生生物公社 Kenya Wildlife Service:KWS
ケニア道路建設技術院 Kenya Institute of Highways & Building Technology:KIHBT
材料試験研究所 Materials Testing and Research Laboratory:MTRD

2021年2月にチーフアドバイザー(長期専門家)が現地に赴任し、短期専門家チームも徐々に現地での活動を再開することができました。本会議では11月より実施しているベースライン調査から判明した橋梁の現状を報告するとともにプロジェクトの具体的な進め方について意見交換しました。また、本プロジェクトと並行して実施されるアフリカ開発銀行による橋梁データベースマネジメントシステム(BMS:Bridge Management System)の進捗状況や調整事項についても協議がなされました。本会議において得られた意見や結論をもとに第1回合同調整会議(JCC)が開催され、報告および審議がなされる予定です。

【画像】ベースライン調査結果により橋梁状態をマップ化したもの

【画像】橋梁ベースライン調査結果の要約(4ランクにて評価)
調査対象構造物(サンプル数1444構造物)のうち、約10%程度の橋梁において、目視で損傷が確認され、何らかの対応を要することが判明。