橋梁点検マニュアルに関する会議の開催-アフリカ開発銀行プロジェクトとの連携-

2021年5月21日

2021年5月21日に、ケニア高速道路公社(KeNHA)の技術者およびアフリカ開発銀行による橋梁データベース構築のプロジェクト(AfDBプロジェクト)の専門家と共に橋梁点検マニュアルに関する合同会議を開催しました。JICAプロジェクトでは橋梁維持管理サイクル全体の仕組みづくりと技術者育成を実施しますが、KeNHAはアフリカ開発銀行の資金を活用し、橋梁データベースシステム(BMS)を構築するプロジェクトを並行して実施しており、二つのプロジェクトが補完しあい全体を構成する形となっています(下図参照)。両プロジェクトは密に関連するため、タイムリーにプロジェクト間の調和と整合を図ることが極めて重要であることから、JICAプロジェクト、KeNHA、AfDBプロジェクト間で定期的に協議を行っています。

今回は、AfDBプロジェクトが提案している「橋梁損傷カタログ」について、集中的に議論しました。一方的な説明に終始しないよう、JICAプロジェクトからの指摘事項は事前にKeNHAに共有することにより、KeNHAが積極的に議論に参加し、理解を深めることを重視しています。損傷の定義、健全度の評価方法、ケニアの橋梁の特性など、多岐に渡った議論が交わされました。これらの議論を基にマニュアルの改善が行われる予定です。

今後も、定期的な協議を開催し、双方のプロジェクトの調和を図っていきます。

【画像】JICAプロジェクトとAfDBプロジェクトの役割分担