第2回橋梁補修分科会(Bridge Repair SWG)の開催

2021年6月29日

2021年6月29日に、ケニア側道路関係機関より選出されたメンバーと専門家チームが、第2回橋梁補修Sub Working Group(以降、SWG)会議をオンライン開催しました。

第2回SWGには21名が出席し、互選によりEng. Ephraim Opuge氏を議長とし、本プロジェクトで使用する橋梁補修マニュアル(案)及びパイロットプロジェクトについて議論しました。

橋梁補修マニュアル(案)は、他国の既往JICA技術協力プロジェクトで作成したマニュアル類を参考に、ケニアにおけるマニュアルの構成及び内容を紹介し、各メンバーが1ヶ月を目途に意見照会を行うことになりました。また、3段階で実施予定の橋梁補修技術に係るパイロットプロジェクトについては、ステージ1で実施予定の補修工法を紹介し、各道路関係機関は該当する候補橋梁を推薦することとなりました。構造検討が伴うステージ2での事例としては、日本で実施されたノージョイント化工法を紹介したところ、該当する候補橋梁を各道路関係機関で調査することになりました。

なお、本SWGの開催に先立ち、専門家チームとケニア高速道路公社(KeNHA)と合同で、過去に円借款事業により建設された橋梁(Mtwapa橋)を踏査し、点検や維持管理状態の確認をするとともに、定期観測などの指導を行いました(写真1)。同時に、鋼桁の盗難に対応した緊急補修の状況を視察しました(写真2)。

今後はパイロットプロジェクトに係る準備会議を隔月開催し、予定通りの実施に向けて準備を進めます。

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写真1 Mtwapa橋の桁内の踏査

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写真2 盗難により欠損した桁の応急措置状況の確認

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写真3 第2回SWGの開催状況(オンライン形式)