第5回Joint Coordination Committee会議の開催

2023年4月4日

2023年4月4日に日本人専門家チーム、ケニア側実施機関の参加のもと第5回Joint Coordination Committee(JCC)会議を対面により開催いたしました。日本からはオンラインで参加をいたしました。本会議に先立ち第5回National Working Group(NWG)を3月28日に開催し道路関係公社からなるSWGメンバーによりプロジェクト進捗やJCCへの答申次項について協議をいたしました。

第5回JCCでは、これまでのプロジェクト進捗とプロジェクトのモニタリング結果について報告がなされました。

プロジェクトは折り返し地点でありタイムベースで50.0%の進捗となっています。人員投入の実績は42.0%と新型コロナウイルス感染症と2022年8月に実施された大統領選挙による渡航制限の影響を若干受けていますが、計画通り現地活動を継続しキャッチアップする計画です。主に下記の進捗が報告され、今後の活動計画を確認いたしました。

成果1 橋梁点検:
1)橋梁点検マニュアルを活用したパイロット点検の報告
2)橋梁点検車両の初期操作訓練とOJT訓練の報告
3)ドローンを活用した橋梁点検やバーチャル調査の報告

成果2 橋梁補修:
1)積算マニュアルの作成進捗状況の報告
2)パイロットプロジェクトステージ2の実施における承認(4橋対象)

成果3 橋梁データベース:
1)ケニア国道公社が実施しているアフリカ開発銀行の資金を活用したBMSの構築状況の報告
2)JICAプロジェクトから提供している技術コメントに関する概要

成果4 トレーニング:
1)プロジェクトで実施するトレーニングプログラムの全体工程の合意
2)研修枠組みや内容を確認・支援する研修委員会(Training Committeeの設置)合意
3)今後TOT(講師トレーニング)を進めることの合意と、参加のための予算措置の要請。

成果5 橋梁維持管理予算:
1)道路維持管理財源(RMLF)の予算配分における道路と橋梁を区分した費目案の提示

その他:
1)2022年11月25日~12月8日に実施された第二回本邦研修の報告
2)土木学会との連携による埼玉大学党先生によるドローンの橋梁点検の実践と報告(第二回)

第5回JCC、第5回NWG参加者まとめ
会議 参加者数 参加機関
第5回JCC
2023年4月4日開催
21名 運輸インフラ省、ケニア高速道路公社、ケニア道路基金、JICA本部、JICAケニア事務所、JICA日本人専門家
第5回NWG
2023年3月28日開催
19名 運輸インフラ省、ケニア高速道路公社、ケニア道路基金、ケニア都市道路公社、ケニア地方道路公社、ケニア野生生物公社、ケニア道路・建築技術院、国家建設公社、JICA日本人専門家

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第5回JCCの開催

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第5回NWGの開催

【画像】第5回NWGの開催(橋梁点検車両のOJT報告)