有機アイスクリーム・フードバリューチェーン事例

2022年6月29日

プロジェクトは2022年4月中旬に、Ban Banアイスクリーム会社と面談し、同社が有機ココナッツを使用したアイスクリーム製造・販売を行いたいことがわかりました。これを契機に、プロジェクトではフードバリューチェーン形成の一環としてOA農家グループとのマッチングに取り組んでいます。今回はITECC OAマーケット調査の結果、首都ビエンチャンではSayfong Neua OA農家グループが多くのココナッツを生産していることが特定できたため、両者のマッチングを支援しました。両者は5月27日にSayfong Neua村にて、ココナッツ取引に関する商談を行いました。この結果、第一回のココナッツ200個(約300kg)が、6月14日にSayfong Neua OA農家グループから出荷され、Ban Banアイスクリーム会社が製造した2,100個の有機ココナッツ・アイスクリームが、6月18日にMini Big CやJ-martの店舗で販売されました。この有機アイスクリームは半日で完売する程の売れ行きでした。また、当日、Ban Banアイスクリーム会社が購買者の中から210人に行ったアンケート調査では、「価格」については、安い71%%適正28%「購買理由」については、安い77%有機農家の支援21%「味」については、おいしい91%甘さ不足9%「有機アイスクリームを購入したいか」については、購入したい73%わからない14%購入しない3%、そして「有機アイスクリームを購入したい頻度」については、週1回66%週2回31%という結果でした。この様に、新発売の有機アイスクリームは価格・味ともに好評で、今後の販売にも期待がもてる結果になっています。尚、Ban Banアイスクリーム会社は、第二回の有機ココナッツ・アイスクリーム製造・販売を6月下旬、第3回を7月上旬に予定しています。

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Sayfong Neua村のヤシ畑

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有機ココナッツ・アイスクリーム(販売価格:一個7,000キープ/約70円)