「効果的なREDD+資金活用に向けた持続的森林管理能力強化プロジェクト(F-REDD 2)」が開始されました

2022年3月17日

JICAはラオスの森林セクターに対する支援を継続的に行っており、2014年から2022年1月まで実施した「持続可能な森林管理及びREDD+支援プロジェクト(F-REDD)」では、中央から地方、政策支援から森林情報整備や現場活動支援まで幅広い取り組みを推進しました。

2022年2月からは、緑の気候基金(Green Climate Fund:GCF)の資金の獲得、および同資金による事業実施を支援しつつ、ラオス森林セクターの今後の優先課題である森林戦略2035(注1)の実施体制の強化およびREDD+(注2)関連活動のさらなる推進・強化を通じて、ラオスにおける持続的森林管理の能力強化を支援すべく、「効果的なREDD+資金活用に向けた持続的森林管理能力強化プロジェクト(F-REDD 2)」が開始されました。
同年3月17日には、F-REDD 2のキックオフ会議として第1回合同調整委員会(Joint Coordination Committee:JCC)(注3)を開催しました。JCCではラオス森林局のSousath局長とJICAラオス事務所の長瀬所長が共同議長を務め、ラオス政府の関係省庁や機関、サバナケット県農林事務所、JICAラオス事務所、在ラオス日本大使館(オンライン)、プロジェクトの専門家(日本在住メンバーはオンライン)の総勢22名が参加しました。プロジェクトの概要が説明され、今後の進め方に関する質疑や議論が交わされ、プロジェクトの正式開始が承認されました。

今後も関係者間で定期的にプロジェクトの進捗状況や課題を共有するため、四半期会議を開催することが決定し、早速6月13日に第1回四半期会議が開催されました。

(注1)森林戦略2035:現在策定中の政策。森林率を70%に回復させ、回復した森林を継続的に管理および開発し、生物多様性、流域保全、環境の質の向上、地球温暖化のインパクト軽減などを成し遂げることをビジョンとして掲げている。
(注2)REDD+:途上国での森林減少・劣化による温室効果ガスの排出を緩和することに対して経済的なインセンティブを国際社会が提供する仕組み。
(注3)合同調整委員会(JCC:Joint Coordination Committee):当プロジェクトの計画作成や承認を行うプロジェクトの意思決定機関。

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第1回JCC