GCF REDD+成果支払いの申請に向けた期待が高まっています

2022年6月16日

緑の気候基金(Green Climate Fund:GCF)は,開発途上国の気候変動対策支援を目的したUNFCCCの基金として2010年に設立されました。この支援の一つに「REDD+成果支払いプログラム」があります(注1)。同プログラムの第1フェーズ資金が終了したのを受け、UNFCCCは現在、2022年中の第2フェーズ開始を目指して準備を進めています。
ラオスは2020年9月に同プログラムの申請に向けたコンセプトノートを提出し、「パイプライン国」に位置付けられています。また、今後の申請に必要なファンディングプロポーザルや、セーフガードおよびジェンダーに関する付属文書の準備も進んでいます。さらに、ラオス政府とJICAは、JICAをGCF認証機関(申請者)として同プログラムへの申請を目指すことで合意しています。
同プログラム第2フェーズの開始への期待の高まりを背景に、JICAミッションが2022年6月にビエンチャンを来訪し、ラオス側と協議を行いました。コロナ禍に入る前の2020年1月以降、実に2年半ぶりの来訪です。なお、同プログラムの申請に向けた準備が中断した時期があり、その間にラオス森林局の関係者の人事異動も続いたことから、JICAミッションに先立ち、F-REDD 2は、これまでの経緯や申請案の内容などについて改めて説明する会議を開催しました。その後の6月16日と17日の2日間のミッション協議では、ラオス森林局(Department of Forestry:DOF)とJICA双方でGCF REDD+成果支払いの申請に向けた強い意欲と、今後想定される作業プロセスが確認されました。
GCF REDD+成果支払いはラオスが森林保全をさらに進めるための重要な機会です。F-REDD 2はラオスがその機会を掴めるように引き続き協力を行います。

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GCF REDD+成果支払いについてJICAミッションとDOFで協議