サバナケット県における森林ランドスケープ管理の促進

2022年12月19日

ラオスには保全林、保護林、生産林の3つの森林管理区分があります。広大な森林管理区分を限られた人材・資金・物資を効率的活用しながら、地理的一体性をもって保全するための効果的なアプローチとして、森林ランドスケープ単位での森林管理は有効と考えられます。

F-REDD 2はサバナケット県を対象として、REDD+実施に向けた実施体制の構築や能力強化を支援しています(注)。その中で、サバナケット県における2つの保全林と2つの保護林を1つの森林ランドスケープと捉え、その管理体制の構築および管理計画のプロトタイプ作成を進めています。これは近接する森林管理区分を一体的に管理するための考え方と手法を提案しようとするものです。

プロトタイプの作成方針についてカウンターパートと協議が済み、大枠の進め方について合意しました。プロトタイプは、重要な保護区域や住民に一定の利用を認める区域などのゾーニングや、森林管理活動が盛り込まれます。

2022年12月には、県と郡の森林官が対象となる森林ランドスケープ周辺の16村をサンプルとして訪問し、村人による自然資源利用や村人の生計に関する調査を行いました。この調査結果から、対象となる森林ランドスケープの管理向上につながる活動や、森林資源への依存に代替する生計手段などを取りまとめます。

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村落における聞き取り調査の様子