国内水道事業体へのヒアリングを実施

2020年12月14日

本プロジェクトでは、専門家がマラウイへ渡航が出来ないなかで、様々な工夫を凝らして国内での活動を進めています。その一環として国内水道事業体の知見を本プロジェクトに反映させることを目的とし、ヒアリングを行いましたので紹介します。

プロジェクトを実施しているマラウイ国リロングウェ市では、水道管は主に硬質塩化ビニル管を使用しています。今後のリロングウェ市での水道管における漏水探知活動の参考にするため、日本国内でポリエチレン管等の樹脂系配管を多く使用している水道事業体へのヒアリングを実施しました。なお、硬質塩化ビニル管は、現在の日本の水道管にはほとんど使われていないことから、異なった材質ながら同じ樹脂系であるポリエチレン管を対象としました。

2020年11月24日には倉敷市水道局、11月25日には京都市上下水道局、12月11日には新潟市水道局に訪問し、特に地下の水道管からの漏水の音を地上から聴き分けて漏水を発見する、地下漏水探知について意見交換し、たくさんのアドバイスを頂きました。
例えば、漏水音を聴き分けるようになるには、期間ではなく、回数をこなさなければならないこと、答えをすぐに示してくれるベテランとペアで作業をすること、漏水を修繕する作業にも同行し、漏水音と実際の水道管の破損の様子を見比べるといったことです。また、プロジェクトで購入し、マラウイへ送っている地下漏水探知に用いる機材の使い勝手や有効性についても太鼓判を頂きました。
現地入りした際には、このようなアドバイスを参考にしながら、より効果的に活動を進めていきたいと思います。

コロナ禍にも関わらず、ヒアリングを受け入れてくださった倉敷市水道局、京都市上下水道局、新潟市水道局の皆様、心よりお礼申し上げます。

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倉敷市水道局、地下漏水探知事業者(株式会社児島技研)のヒアリングの様子

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倉敷市水道局、地下漏水探知事業者(株式会社児島技研)のヒアリングの様子

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京都市上下水道局でのヒアリングの様子

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京都市上下水道局でのヒアリングの様子

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新潟市水道局でのヒアリングの様子

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新潟市水道局でのヒアリングの様子