コロナ禍における2回目のオンラインJCC(第4回JCC)

2021年4月9日

マラウイでは年末年始にかけCOVID-19感染者数が急拡大し、2月末にはほぼ小康状態に戻ったものの、リロングウェ水公社(LWB)の職員は週単位でのシフト勤務を続けています。そのため、2020年10月の第3回合同調整会議(Joint Coordinating Committee:JCC)に引き続き、第4回JCCがコロナ禍では2回目となるオンライン会議で開催されました。今回の会議には、大統領府、財務省、森林天然資源省、マラウイ水道協会、各地方都市水道公社、JICAマラウイ事務所などを含め計24か所からのアクセスがありました。

マラウイ国のインターネット環境が十分ではないことから、プロジェクトではオンライン会議参加要領を作成し、事前に参加者へ周知しました。これは前回JCCでのコロナ感染対策に続く2つ目の実施要領となりました。例えば、ルールのひとつとして設定した「発表者以外はVIDEOオフとする」では、どうしても発言者が偏りがちになり、質疑応答の意思疎通を図るのが難しい部分もありますが、ツールを駆使して質問を受け付ける等の工夫がなされています。またファシリテーターであるLWBも、多くの参加者が積極的に会議に関与できるよう巧みにリードしていました。前回のオンラインJCCで振り返った反省点などが生かされていることもあり、LWBがオンライン会議を円滑に開催できるようになったことは大きな成果と言えるでしょう。

会議では、主にCOVID-19の影響によるプロジェクト期間の延長にかかる議論、マラウイ水道協会が中心となる国内ワークショップの開催(2021年6月予定)の合意、そして日本の水道研究発表会(日本水道協会)に対してLWBのカウンターパート2名が技術論文を発表したことの報告など充実した内容となりました。技術論文の発表報告では、マラウイ人が海外に対しての発信に関心が高いことが判り、予想以上の盛り上がりを見せました。

質疑応答では、LWBのCEOや部長などから熱のこもった説明もあり、予定終了時刻を1時間も超える活発な会議となりました。次回はオンラインではなく、現地リロングウェで一堂に会したJCCが開催できることを祈るばかりです。

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プレゼンテーションの様子

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Web会議システムの画面