現地渡航再開と第5回JCC

2021年9月14日

約1年3カ月におよぶ渡航中断期間を経て、2021年4月より日本人専門家による現地活動が再開されました。COVID-19第3波も小康状態となり、規制緩和によって集会の実施が可能となったことから、対面による第5回合同調整会議(Joint Coordinating Committee:JCC)が9月14日に開催されました。第5回JCCでは、これまでの成果、および進捗が説明されました。

リロングウェ水公社(LWB)はシフト勤務を実施するなど、水道事業体として市民に常時飲料水を供給するために苦しい体制を余儀なくされていましたが、無収水に対する活動も継続しており、その意欲の高さを実感しました。また、渡航ができない状況であっても、プロジェクトの活動を継続する方針のもと、オンラインによるLWBとの週1回の定例会議のほか、COVID-19対策に関連する追加支援などを実施した結果として、スムーズに活動を再開することができました。

COVID-19の影響として、職員にも感染が確認されるなど、その影響はLWB全体に及びましたが、職員に対するマスクや消毒薬の配布、水道料金の支払い窓口での手洗いやソーシャルディスタンスの確保など、組織的な対策が取られたこともあり、現在のところクラスターは生じていません。LWBでは第3波の対応として現在もシフト勤務を続けていますが、これまで通りしっかりとした対策のもと、プロジェクト活動への大きな影響はないと考えています。

さて、冒頭の第5回JCCですが、現地活動の再開を受け、下記の通り様々なテーマでの発表となりました。同様に、今回はLWBのプレゼンターとして新たに3名が加わるなど、活動の裾野の広がりも感じられました。
JCCに参加したマラウイ国内の他の水道事業体からは、それぞれが実施しているCOVID-19対策に関して説明がありました。また、プロジェクトで作成した資料・成果の共有が要望されるなど、LWBを中心としたマラウイ全体の水道事業の連携に対しても、LiSCaPが起爆剤となっていることを実感するJCCとなりました。

5th JCC Main Contents

  • Overall progress of LiSCaP
  • Emergency Response of COVID-19(Business Continuity Plan)
  • Paper Submission(International Water Association and Japan Water Works Association)
  • Results of Mid-term NRW Strategy Evaluation
  • Physical and Commercial Losses Activities
  • Customer Relations/Public Relations Activities
  • National workshops on NRW management in Malawi

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対面による第5回JCC開催の様子

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カウンターパートによる活動成果の説明