日本水道協会令和4年度全国会議(水道研究発表会)におけるカウンターパートによる発表

2022年11月4日

日本水道協会(JWWA:Japan Water Works Association)による令和4年度全国会議が、2022年10月19日~21日の3日間、名古屋市内のポートメッセなごやにて開催されました。その水道研究発表会にて、カウンターパート2名が、本プロジェクトに関係する無収水対策および盗水対策をテーマとした下記2編の論文発表を行いました。これは、前ニュースレター(2022年10月18日付)でお伝えした国際水協会の世界会議・展示会における発表と同様、LWB職員の能力強化及び本プロジェクトの取り組みや成果を広く国外へ発信することを目的としたものです。

・NRW Strategy Implementation - Mid-Term Progress Review for Lilongwe Water Board- Lilongwe city
概要:リロングウェ市水公社の直面する課題の一つである、高い無収水率の削減戦略の中間レビューに関する発表

・Effective countermeasures against water theft -A Case Study of Lilongwe Water Board-
概要:リロングウェ市水公社が直面する最大の課題である、効果的な盗水(水の盗難)対策に関する発表

令和2年度に仙台で開催が予定されていた全国会議は、COVID-19の影響を受け令和3年度にオンラインで開催されました。今回は、令和元年度に函館開催された会議以来の現地開催となったこともあり、多くの水道関係者が参加していました。発表会では10部門(事務、計画、水源・取水、浄水、導・送・配水、給水装置、機械・電気・計装、水質、リスク管理・災害対策、英語)、392編の研究発表がありました。カウンターパートが発表した英語部門の論文は全8編で、そのうちの3編が留学生による日本での研究(森林、残留塩素予測、漏水探知等)、3編が国外での研究(水道事業能力強化、水道メーター、料金と検針の国際比較)、これにカウンターパートによる2編という構成でした。

英語部門は、言語の仕切りから発表される技術分野が混在するセッションとなり、多方面の知見が集まる一方、専門的議論が深まりにくいことが懸念されました。その中で、カウンターパートへはプロジェクト活動に直結する専門的な質問が寄せられ、またカウンターパートから他の発表者に向けては、自国への適用性を念頭に研究内容に対する技術的な質問を行うなど、2名の参加が国際的かつ活発な研究発表の一翼を担う形になりました。加えてセッション終了後も、カウンターパートとその他の発表者たちが積極的に意見交換を行うなど、水道研究発表会への参加は、様々な知見や交流を深める良い機会となりました。

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会場前でのカウンターパートの様子

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発表会場の雰囲気

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カウンターパートによる発表の様子

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カウンターパートによる発表の様子

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カウンターパートから他発表者への質問の様子

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カウンターパートから他発表者への質問の様子