プロジェクト実行チーム第2回会合開催!

2020年3月12日

プロジェクト活動再開からはや2か月半、開始直後より実施してきた二つの重要な取り組み(算数ドリルを活用した「子どもの学びの改善活動」および「教育フォーラム」)が最初の山場を越えたところで、一度ここまでの振り返りと今後の方向性を確認するため、2020年2月17日にプロジェクト実行チームの第2回会合を開催しました。

「子どもの学びの改善活動」は、対象校の選定、プレテストの実施、地域ボランティアの選出と研修、テスト結果共有のための住民集会、放課後学習の開始に至る一連の活動を終え、今後は放課後学習のモニタリング活動を開始します。「教育フォーラム」は、1月末から2月初旬にかけて各対象地域の地方教育局(CAP)による3回の準備会合と、住民を交えた本番開催までが終了し、課題解決に向けた各アクターによるアクションが約束されました。今後はその実行状況のモニタリングを開始します。

今回のプロジェクト実行チーム第2回会合では、これらの活動の振り返りをまず行い、良かった点や今後改善すべき点について意見が交わされました。プロジェクトでは、それぞれの活動についてガイドブック(実施マニュアル)を作成するため、この場で出された意見はそれらに教訓として反映するとても重要な情報となります。

次いで、実施段階に入った上記2つの活動について、効果的なモニタリング方法に関する行政官向け研修を実施しました。今後は現場からの情報収集、各地域教育行政組織での取りまとめ、中央への報告、中央から地域へのフィードバック、現場活動への反映、というサイクルを月1回のペースでモニタリング活動として実施していきます。とかく、住民総会やフォーラムの開催といった大きなイベントが終わるとそれで良し、その後の活動は忘れられ…、となってしまいがちですが、教育課題の改善にはその後の実際の活動が効果的に実現されることこそ重要です。マリでは、安全管理上の理由から日本人専門家の渡航は首都のバマコ特別区内のみに限定されていることもあり、当プロジェクトでは特に、教育省カウンターパートが主体となった効果的なモニタリングの実施に重点を置いています。

プロジェクトでは、実行チーム一体となって、プロジェクトに関わる全ての人のモニタリングに係る能力強化を目指します。

会合の様子

【画像】これまでの活動の振り返りと意見交換

【画像】モニタリング手法に関する研修