ステアリングコミッティ会合開催

2021年9月30日

2021年9月16日、プロジェクトのステアリングコミッティ会合(JCC)が開催されました。

本コミッティはプロジェクトの意思決定機関で、教育省事務次官を議長とし、教育大臣技術顧問(地方分権化・分散化担当)、直接のカウンターパートであるCADDE(地方分権化分散化推進局)、基礎教育局、統計局、学校給食局などの関係部局長およびJICAがメンバーとなり、在マリ日本大使館もオブザーバーとして参加いただいています。
2020年8月頃に開催予定でしたが、コロナ禍やクーデタの影響で延期を余儀なくされました。2021年7月にプロジェクト期間再延長と活動追加を主とするPDM改訂にかかるミニッツが署名されたことを受け、これまでの進捗状況と今後の活動計画を共有し承認を得るため、今回開催されることとなりました。

今回はオンライン(Zoom)での開催となりました。マリ教育省は世界銀行によるコロナ対策支援として省内のオンライン会議環境整備を行っており、週例の官房会議やドナーとの会合は既に1年来オンラインで開催されています。そこで、実質的に会合の準備・開催を担うCADDE長の提案により本会合もオンラインで開催することとなりましたが、会議に招集され参加することは日常となったもの、自身が招待者となり会議設定や招待メールの配信、会議開始と会議中のアプリケーションの操作やトラブルシューティングを行うことは初めてであったため、日本人専門家の支援の下で綿密に準備を重ね、当日を迎えました。

事務次官による開式の辞、在マリ日本臨時代理大使からの挨拶に続き、日本人専門家よりプロジェクト概要・進捗状況とこれまでの成果・今後の活動計画について説明しました。質疑応答の後、事務次官により総括がなされ、大きなトラブルも無く1時間半ほどで閉会となりました。カウンターパートにとっても我々専門家にとっても、教育省事務次官はじめ他の部局長、在マリ日本大使館など多くの方々に支えられて、マリの教育の将来にとって極めて重要な取り組みを進めることができていることを再確認できるとても良い機会となりました。

CADDE長にとっても本会合の成功は大きな自信となったようです。無事に閉会した直後、笑顔で「昨夜は心配でほとんど眠れなかったよ」と安堵の息をついていました。そんな、ふとした瞬間に本音で分かち合える、プロジェクトチームの結びつきがより強くなったと感じる瞬間でした。新しいことに意欲的にチャレンジし、調整能力に優れたリーダーであるCADDE長とその部下たち、そしていつも最前線で活動に取り組んでくれる再委託先NGOスタッフ、チーム一丸となって残りの期間の活動に取り組んでいきます。

【画像】

CADDE局長執務室からJCCへ参加、発表の様子