メキシコ側プロジェクトメンバーがJICA課題別研修に参加しました

2022年12月24日

2022年12月12日から12月24日にわたり、JICA東京・関西各センターにて課題別研修「防災主流化の促進」が実施され、本プロジェクトの相手国機関であるメキシコ治安・市民保護省 国家市民保護調整局の職員2名が参加しました。

本研修は、メキシコのほかインドネシア・バングラデシュの防災関係者計5名が集い、各国の開発政策における防災の主流化を促進することを目的として開催されました。特に、日本の経験に基づいた国・地方自治体の取り組みと成功事例を学ぶため、防災専門家による講義に加えて、フィールド訪問も活発に行われました。
研修1週間目は東京センターに滞在し、以下のような活動が実施されました。

• 防災の現状に関する各国の発表
• 日本人専門家による講義に加え、洪水リスクの管理手法に関して具体的に学ぶため江戸川区でのフィールドワークの実施

また、後半の1週間は関西センターに滞在し、阪神・淡路大震災からの復興や地震対策等をテーマとした講義とともに、人と防災未来センターや阪神高速震災資料保管庫等、神戸市内の防災関連施設への訪問が行われました。

研修の最後には、各国のニーズと日本の防災に関する知見をふまえ、各研修員によるアクションプランの作成・発表が行われました。メキシコ側メンバーからは本プロジェクトを通した地方防災計画の策定支援および研修体制の整備について具体的な取り組みの方向性が示され、研修講師や他国の研修生とも活発な意見交換が行われる有意義な研修となりました。

本プロジェクトでは、今回の研修の成果をメキシコ側関係機関に広く共有するとともに、引き続き自治体のニーズに適した地方防災計画の研修プランの策定に取り組んでいきます。

記事作成者:廣田 怜央

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江戸川区のフィールドワークの様子 大規模な河川に近接する地域での洪水対策として、堤防の敷設や水位のモニタリング等の取り組みについて学ぶ研修員

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JICA関西での修了式の様子 アクションプランの発表を終え、JICA関係者や他国の研修員とともに式に臨むメキシコ側メンバー(右2名)