第2回地方防災計画策定研修が開催されました

2023年3月30日

2023年3月7日から10日までの4日間にわたり、メキシコ国外務省(AMEXID)研修室にて第2回地方防災計画策定研修が開催されました。研修を通じて地方防災計画を実際に策定するパイロット自治体であるチアパス州及びメキシコ市、治安・市民保護省国家市民保護調整局(CNPC)、メキシコ国立防災センター(CENAPRED)及び全国水委員会(CONAGUA)から14名が研修生として参加しました。

この研修は、プロジェクト期間を通じて実施される一連の地方防災計画策定研修の第2回目として開催され、災害リスク削減のための事前防災投資の実現を目ざし、地方防災計画策定のためのJICAの8ステップ手法に準拠して計画を策定する実践的なものです。

第2回研修では、地域のハザード・リスク情報を収集しリスクを正確に認識すること、上位機関の防災対策の実施状況を把握すること、地域に残されるリスクを正しく理解することまでを対象としています。オンライン形式とは異なり、研修生が対面形式で参加し、参加者同士で議論し、時間をかけ内容を深く掘り下げた研修を実施することができました。

チアパス州及びメキシコ市の研修参加者は、計画策定の演習に熱心に取り組み、CONAGUA 及びCENAPREDは、それぞれチアパス州(対象は洪水)及びメキシコ市(対象は地震)が行った作業を積極的にサポートし、研修生としてのみならずティーチングアシスタントとしての役割も果たしました。CNPCは、研修全体を適切に管理・運営すると共に演習を効果的に支援し、計画策定と普及を目指した活気のある有意義な研修が行われました。

次回の2023年6月に開催予定の第3回研修では、防災対策を立案すること、その優先度を検討すること、予算を検討することを対象とする予定です。

記事作成者:井後 穂高

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専門家よる講義の状況
地方防災計画策定のステップに基づき、各段階での作業内容と達成目標が説明されました。

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演習実施状況
収集した情報をもとに、テンプレートを用いて実際の計画を書き込んでいきます。チアパス州は、州とTuxtla Gutierrez市、CONAGUA、CNPCのメンバーが協働で作成しています。

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演習実施状況
Webデータベースやクラウドでのファイル共有を駆使し、協働の作業を行うことができています。メキシコ市の計画策定ではCENAPREDとの協議が密に行われました。

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プレゼンテーションの状況
メキシコ市、チアパス州ともにステップごとに計画策定の作業の成果を発表しました。