「モンゴル国都市開発実施能力向上プロジェクトフェーズ2(MUGCUP2)」現地研修1日目

2015年9月22日

研修の概要

2015年9月22日〜24日の3日間、モンゴル国ウランバートル市(以下UB市)にてMUGCUP2 第1回現地研修が開催されました。建設都市開発省とUB市のカウンターパートと、全21アイマグ(県)の建築・土地担当各1名が参加しました。

この研修の開催目的は3つあります。一つ目は、都市再開発手法の仕組みとUB市における都市再開発事業の現状について理解を深めることです。二つ目はUB市における都市再開発事業の推進施策と地方都市における都市再開発手法の活用と課題について討議を行うこと。三つ目は住宅政策、特に中・低所得者向け住宅政策について理解を深めることです。

1日目は約80名が参加し、都市再開発事業の仕組みやUB市における事業実施の現状などについて終日講義が行われました。2日目は、午前中に老朽化アパート建て替え事業地区、ゲル地区アパート化事業地区、ゲル地区区画整理事業候補地の3地区を視察し、午後はパネルディスカッションを行う予定いました。3日目は、モンゴル国の住宅政策と住宅金融政策といったファイナンスに関する講義を午前中に行い、午後はグループディスカッションを実施しました。

1日目の様子

都市再開発法の紹介をテーマとした研修1日目、主催者の建設都市開発省バットバヤル局長による開式の言葉と都市再開発法の紹介から現地研修がスタートしました。続いてMUGCUP2専門家から都市再開発手法の仕組みについて、ほかの国々と比較しながら講義を行いました。UB市の基本計画局とゲル地区開発局からは、UB市における老朽化アパート建て替え事業とゲル地区アパート化事業についての現状の報告、またそれらの事業についての課題をアイマグからの参加者に向けて共有しました。その後、再びMUGCUP2専門家より、第三者の視点から見たUB市による再開発事業の課題について講義を行い、最後はUB市のハウジングプロジェクト公社から、同市におけるゲル地区区画整理事業の推進状況と課題について講義を行いました。

モンゴル全国のアイマグから多くの参加者が集まり、長時間の講義にもかかわらず、午前、午後を通して真剣なまなざしで講義に耳を傾けてノートをとる参加者の姿が印象的でした。市・省の職員からは、MUGCUP2チームによる都市再開発事業の課題についての講義から学ぶことが多く、非常に良かったとの声が聞かれました。また、昼食の場では参加者が和気あいあいとした雰囲気の中、各アイマグの情報を交換しており、非常に充実した現地研修一日目となりました。

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開会の挨拶をする建設・都市開発省のバットバヤル局長

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熱心に講義を聞く参加者