「モンゴル国都市開発実施能力向上プロジェクトフェーズ2(MUGCUP2)」現地研修3日目

2015年9月24日

9月22日(火)から24日(木)まで、モンゴル日本センターにてMUGCUP2第1回現地研修が行われました。本日9月24日(木)は本研修の最終日でした。研修には、ウランバートル市役所、建設都市開発省の職員や21アイマグ(県)から派遣された職員の計約80名が参加しました。研修1日目と2日目は講義とゲル地区視察で忙しいスケジュールでしたが、研修最終日でも参加者は疲れた様子は一切なく、熱心に講義を聞いていました。

午前中には、モンゴル国における住宅開発の現状と中・低所得者向け住宅施策についての講義が建設都市開発省からありました。続いて、MUGCUP2専門家から日本の住宅政策の経験をふまえて、モンゴルの住宅市場における問題点が示されました。問題点としては、特に中・低所得者向けの金融政策の必要性や賃貸住宅を選択できる住宅オプションが少ないことなどが指摘されました。

午後からは、ウランバートル市、建設都市開発省と各アイマグからの参加者が一緒にグループディスカッションを行いました。「法律制度」、「計画づくりと住民参加」、「都市再開発法の地方展開」、「住宅政策とファイナンス」、「インフラ整備(上下水道・ヒーティング)」の5つのテーマが示され、参加者は希望のテーマを協議するテーブルについて議論を行いました。初めは静かに意見が述べられていましたが、だんだんと活気づき、白熱した雰囲気で議論が展開されました。各グループでの協議後は、各班からテーマにおける現状の課題と今後の解決方法が発表されました。

研修の終わりには、建設都市開発省の局長、JICA職員、及びMUGCUP2の長山総括から参加者全員に研修修了書が授与されました。最後に、集合写真を撮影し、内容の濃い研修を終えた参加者は、満足そうな表情を浮かべ会場を去っていきました。

現地研修は半年後にも行われる予定です。今回の研修の目標であった「都市再開発手法の仕組み、UB市における都市再開発事業の現状と課題の理解を深める」「地方の現状把握と知識の共有」が達成されたので、次回はこの内容を発展させ、さらに充実した研修が行われることが期待されます。

【画像】

省、市、アイマグからの参加者で行われたグループディスカッション

【画像】研修の終わりに撮影した集合写真