「モンゴル都市開発実施能力向上プロジェクト・フェーズ2(MUGCUP2)」第2回国内研修開催

2016年3月11日

3月7、9、10、11日の4日間に「モンゴル都市開発実施能力向上プロジェクト・フェーズ2(MUGCUP2)」の第2回国内研修が、モンゴル国建設分野創業90周年を迎えて行われた都市開発フォーラムに合わせて、開催されました。

最初の3日間は、建設開発センターにて、ゲル地区土地区画整理事業計画作成演習を行いました。建設都市開発省をはじめ、その管轄外局である土地業務・測地・地図局(ALAGaC)、ウランバートル市側から基本計画局、道路局、ゲル地区開発局、都市計画建築デザイン研究所(UPADI)、ゲル地区ハウジング公社、また、各アイマグから建築及び土地業務担当職員ら計65名が参加しました。

今回の演習には、ゲル地区区画整理事業の主体的立場であるUB市ゲル地区ハウジング公社の職員らがアシスタント講師として参加しました。これは、MUGCUP2が目指している「活動成果を活用した実践的な技術移転と、カウンターパート職員のトレーナーとしての育成を重ねた効果的な研修を実施する」ことを実践する第一歩です。

演習は、具体的な土地利用計画や事業フレームを作成することで、行政側も事業の実現可能性について事前にチェックし、民間事業者が利益を出しつつ住民の希望に応じた土地区画整理事業を実施するためのポイントを参加者に理解させる場となりました。

参加者にとっては、都市再開発事業や土地区画整理事業に関わった経験の有無に関わらず、グループで作業をすることで、共通認識を持てる良い機会になりました。さらに、首都と地方での都市再開発事業の展開について比較して考えさせる場にもなりました。

3月11日は、都市開発フォーラムへ参加し、グリーン開発政策について学びを深めました。

政治的に左右されやすい建設分野ではありますが、6月末に実施される選挙が近い現在、本研修の成果を活かして、モンゴル側関係者が規則・基準づくりや事業実施展開をいかに上手く進めるか、注目されます。

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初日のグループワークの様子

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2日目のグループワークの様子

【画像】最終日の記念撮影