一次救命処置(Basic Life Support)普及のための話し合いが行われました!

2018年2月13日

2018年2月13日、Altanskh先生、Ankhbold先生を中心とするモンゴル救急医学会のメンバーたちと、一次救命処置(Basic Life Support:BLS)の国内普及を目指した話し合いが行われました。

2017年1月に、短期専門家としてモンゴルに派遣されていた井上・現チーフアドバイザーが、小児患者向けBLS研修のパッケージを完成させた折、モンゴル国保健省に対し、BLSを全国に普及させるための方策を提示したことに端を発する活動です。その際に、BLSの国内普及のために、モンゴル国内の関係学会をつなぐ協議体(蘇生協議会)結成の必要性を提示していましたが、先日、モンゴル蘇生協議会が正式な組織として、国から認められました。

そこで今回は、質の高い、標準化されたBLSを、国内のすべての医療従事者に普及させるために、必要となる研修教材開発、人材育成、研修管理などについて、メンバーと情報を共有しました(図1)。そして、すぐその場で今後の具体的な行動計画が話し合われました。

BLSは特別な器具を必要としない、心肺蘇生の基本となる処置であり、プロジェクトのターゲットである一次及び二次レベルのすべての医療従事者が実践できるように習得しておくべき処置です。プロジェクトとしても、BLSの全国普及に向け、積極的にその活動を支援していきたいと考えています。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

【画像】

図1. Altansukh医師(左から2番目の白衣の医師)とモンゴル救急医学会のメンバーに話しをする井上CA(左端)